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Future SEVEN


 

音楽ライブをはじめ、試写会や展示会など多目的なイベントが催される『Future SEVEN』。

運営会社である『フェイス・グループ』のショールームとして、多様なコンテンツを世界に向けて発信しています。六本木通りに面した会場は、14台の大画面マルチディスプレイが目を引く洗練された雰囲気。そんな素敵なスペースで「プロ野球クイズ王決定戦2018」が開催されました。

イベントの仕掛人としてご協力いただいたのが、株式会社フェイスの池田宜史(いけだ・たかし)さん。学生時代はクイズ研究会に所属していたというクイズ好きの池田さんは、キュービック代表・仲野の大学の後輩にあたり、その縁もあって今回の企画を実現することになりました。イベントを振り返った感想からイベントを通して見えた課題、今後のビジョンまで、池田さんに様々なお話を伺い、イベント企画におけるクイズの可能性に迫ります。

他のイベントとは一線を画すクイズの特性

日々多くの催しが行われている『Future SEVEN』ですが、クイズを主体としたイベントは意外にも今回が初めて。「プロ野球クイズ王決定戦 2018」を開催するきっかけについて伺いました。

「余興の一つとしてクイズ大会をしたことはこれまでもありましたが、クイズイベント自体は今回が初の試みでした。私自身もクイズが好きなので、いつかはここでクイズイベントを絶対にやろうと思っていました。キュービックさんとお知り合いになった縁もあって『これはやるしかない!』と(笑) あとはクイズの持つポテンシャルを知りたかったという理由もあります。『ここでクイズをやったら何ができるんだろう』と考えていました」(池田さん)
池田さんは、他のイベントとは異なるクイズならではの特性についても意識していました。

「クイズイベントの、筋書きが無いというか、誰が残るか分からないという特徴は、他のイベントにはまずないことですよね。例えば、最終ステージに4人残るはずが途中の問題で2人だけしか残らなかったとか、想定していた流れとは違う状況になることも起こります。また、素人のお客様を対象にしているので、こちらのイメージ通りに動いてくれないこともあります。なので、クイズイベントでは想定外のことも特に意識する必要があると思いました。ただ、私もクイズが好きで、クイズ大会には何回も足を運んでいるので、そこまで心配はしていなかったですね」(池田さん)

クイズ番組に影響を受けた少年時代

そもそも池田さんがクイズに興味を持ったのはどのような理由からなのでしょうか。お話を聞くと、池田さんの子ども時代にまで遡りました。

「私が小学生くらいの時は、『三枝の国盗りゲーム』や『世界一周双六ゲーム』といったクイズ番組がたくさんあって、別にクイズが好きな人じゃなくても普通にテレビで観ていた時代だったんです。そこで興味を持ったんでしょうね。それこそ『アメリカ横断ウルトラクイズ』は夢中になってずっと観ていて、いつか絶対に出場してやろうと思っていました(笑) その後大学に入ったらクイズ研究会があったので、入部したんです」(池田さん)

伝説のクイズ番組『アメリカ横断ウルトラクイズ』に大きな影響を受けた池田さん。過去には3度出場された経験をお持ちです。

「はい、いずれも東京ドームまでですが(笑) でも芝生には下りたことがあって、たしか6問目くらいまでは行ったような気がします。○×が書かれたボールを持っていましたね。その時は敗退したんですが、後日別のクイズ大会でウルトラクイズのハットをかぶったことがあるんです! ウルトラクイズの地方巡業みたいな大会が行われていて、司会は福澤朗さんで、参加者は2000人くらいだったと思います。その決勝戦であのハットをかぶりました。実はあれ、すごく重いんですよ。ボタンがつくと頭上で“ガッコン”って機械が動くのが分かるんです(笑) その大会では優勝しました!」(池田さん)

イベント当日を迎えて

2018年3月24日。クイズ好きの池田さんにとって、念願のクイズイベントである「プロ野球クイズ王決定戦 2018」が開催されました。

「当日は60人を超えるお客様にご参加いただきました。30代から50代の方まで年齢層も幅広かったですね。当たり前といえば当たり前なんですが、皆さんとても楽しそうでした!普通のクイズ大会って、いわゆる“クイズの猛者”みたいな人が参加されるじゃないですか。でも今回はプロ野球がテーマなので、普通のクイズ大会とは少し客層が違う印象を受けました。野球マニアの方たちにとって、このイベントなら自分も互角以上に戦えるというのが参加の醍醐味だったんじゃないかな。それは、すごく面白いことですよね」(池田さん)

想定外の流れが起きやすいクイズイベントではMCの力量が求められます。このイベントでMC役を務めたガリットチュウの2人は、池田さんからどう見えたのでしょうか。

「お客様の盛り上げ方も、いじり方も、もう完全に把握されているなと感じました。船越英一郎さんに扮して登場された時はかなり盛り上がりましたね(笑) MCは安心してお願いできました。MCのお2人に加えて、キュービックさんも言わば“クイズのプロ”なので、当日の進行について心配はしていなかったです。もしこれが一般的なイベンターにお任せすることになったら、不安な部分は出てきたのかもしれないですね」(池田さん)

充実した設備は『Future SEVEN』の強み

今回のイベントでは、プロ野球に関する問題を、筆記クイズ・○×クイズ・早押しクイズ・ボードクイズなど、多種多様なスタイルで出題し、決勝ステージへ向け勝者を絞り込んでいきました。クイズの形式や問題の質について、池田さんのご意見を伺いました。

「正直言うと、私は野球にそこまで詳しくはないんです。なので、個人的には分からない問題が多かったんですけど、『待ってました!』とばかりに答える方たちの姿が印象的で、それがクイズの醍醐味なんだなと実感しました。お客様にとっては絶妙な難易度だったと思います。さらに、色々なクイズ形式を盛り込んだことで、それぞれの反応の違いが分かったりして、とても参考になりましたね。例えばマニアックな問題は映像系で見せたほうが盛り上がるだろうとか、やっぱり実践してみないと分からないこともあったので、今後につながる良い機会だったと思います」(池田さん)

ライブやコンサートが開かれることが多い『Future SEVEN』には、大型プロジェクターやスピーカーなどの高性能な機材が備えられています。充実した設備のおかげで臨場感あふれる演出が加わり、イベントは大いに盛り上がりました。

「プロジェクターは175インチあります。これを使うと点数が見やすいですし、準決勝で行われたボードクイズなど出題を表示する時も分かりやすかったと思います。プロジェクターがある会場って、幕のように前面に出てきてしまう所も多いんです。そうすると、MCや解答者がステージに立つ場所がなくなっちゃう。でも『Future Seven』の場合は、壁面に設置されているのでクイズイベントがとてもやりやすい環境でした。あと、今回は出番がなかったのですが、配信システムも完備されていて生配信などもよく行っているので、視聴者参加型クイズなんかもできそうですね」(池田さん)

クイズ × トークショーのメリット

予選ラウンドの筆記クイズの後には、斉藤和巳さんをゲストに招いたトークショーが行われました。クイズとトークショー、一見意外な組み合わせですが、プロ野球という同じテーマの中で多様なコンテンツが繰り広げられるのは、参加者にとっても有意義なものだったようです。

「斉藤和巳さんはびっくりするくらいトークがお上手でしたね! 関西のご出身ということもあるのかな。正直言うと、野球選手の方ってあまり話し上手なイメージがなかったんです。でもいざ蓋を開けてみたら、本当にトークが面白くて驚きました。あとは、会場入りで車から降りられた時のオーラに圧倒されました」(池田さん)

今回、クイズイベントにトークショーを盛り込んだのはキュービックからの提案。筆記クイズの採点をする間にトークショーを設けることで、参加者を退屈させない狙いがありました。

「クイズの合間にトークショーを挟んだのはとても良かったですね! 筆記クイズがある場合って、採点時間は絶対に取られてしまうので。ここで何もやらずに休憩を入れるという手もありますけど、『じゃあ今から1時間休憩です』というのもイベントとしては微妙ですよね。なので、今回はプロ野球に特化したクイズイベントということもあって、斉藤和巳さんをお招きしたトークショーというのはすごく良い流れだなと感じました。お客様が退屈するタイミングはなかったと思います」(池田さん)

クイズイベントを通して見えた課題

「プロ野球クイズ王決定戦 2018」を通して、池田さんはクイズイベントの一つのモデルケースを作りたいという意向がありました。イベントを開催し、お客様の反応を肌で感じることによって、様々な“気づき”があったのではないでしょうか。

「結果として、イベントを開催してすごく良い経験になりました! クイズにあまり興味がないスタッフからも『面白かった!』という声があったので、自己満足ではなく傍目からみても面白いコンテンツになったのではないでしょうか。反省点を挙げるとすれば、集客面ですね。もうちょっと参加者を増やしたかったなっていうのは本音としてあります。もしかしたら、プロ野球が好きでも、この大会が開催されることに気づかなかった方もいらっしゃると思うんです。やっぱり広く告知をしていくことは大事だなと思いました」(池田さん)

また、通常の音楽ライブに比べてクイズイベントは開催時間が長いため、“飽きさせない工夫”も大切だと池田さんは言います。

「敗退した参加者が、今後クイズに参加できる可能性がゼロになってしまった時に、そこから先のコンテンツをどう楽しんでもらえるかもイベント成功の鍵だと感じました。例えば、プロジェクターなどを使ってビジュアルで出題するクイズ形式であれば、観ているだけでも楽しめますよね」(池田さん)

クイズで広がるイベント企画

もし、クイズイベント第2弾を行うとしたら? 池田さんに今後実現してみたい企画について伺いました。

「グループ企業にレコード会社があることもあって、ファンクラブの運営も弊社の事業の一つなんです。だから、『Future SEVEN』でファンミーティングを行うことは自然なことなので、そのイベントの一環としてクイズコンテンツを取り入れてみたいです。例えば、そのアーティストの楽曲限定のイントロクイズとか、アーティストにまつわるマニアックなクイズ大会とか面白そうですよね。実は、会社の忘年会でイントロクイズをやったことがあるんですが、めっちゃ盛り上がりました! イントロクイズは誰でも勝てる要素があるというか、敷居が低い気がします。皆が知っているヒット曲だと『あぁー! 分かったのに!』みたいな感覚を共有できたりして、その場にいる全員が楽しめることがイントロクイズの特長ですね」(池田さん)

音楽とも親和性が高いクイズは、今後『Future SEVEN』で行われる様々なアーティストのイベントでも活用できるコンテンツになりそうです。

「今回はプロ野球がテーマでしたが、一つの分野のファンが集まる場に対して、クイズは非常に提案しやすいコンテンツだと感じました。それは、イベンターとしての立場から改めて実感しましたね。『プロ野球クイズ王決定戦2018』を通して、お客様の反応をダイレクトに知ることができたので、今後は別の企画でも活かせたらと思います」(池田さん)

クイズは、一つのフィールドに特化したマニアックなものから、老若男女問わず誰もが気軽に参加できるものまで、企画次第でどのような層も楽しめる柔軟性が魅力。目的やターゲットに合わせて、その場にいる全員が楽しめる企画を創出するイベンターにとって、クイズは実用的かつエンターテインメント性の高い有益なコンテンツと言えます。イベントを成功に導くために、クイズの持つポテンシャルに大きな期待を感じます。

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株式会社フェイス

Future SEVEN 主担当

池田 宜史 様

取材協力:栗林拓司
掲載日時:2018/7/12 11:00